新年あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします、、、って、カタいご挨拶ですが(笑)
2009年の音楽初めは、コレ。
12月から公開中のThe Rolling Stones の映画、SHNE A LIGHT。
来日公演をことごとく見逃している僕としては是非とも劇場で見ておかねば、という訳で、正月休みというのに普段の疲れが抜けきらない重い体を引きずってレイトショーを見に行ってきました。
ストーンズはメンバー全員60歳代。'60年代、'70年代の「ロックヒーロー」の「今」を映像で見るのは、期待と不安が、、、というか、不安のほうが大きいというのが正直なところ。それは今回も例外ではなかったのですが、結論、これは見ておくべきでしょう。
監督のマーティン・スコセッシ、僕は映画通ではないので「タクシードライバー」とザ・バンドの「ラストワルツ」ぐらいしか知りませんでしたが、自身の作品の中でもロックチューンを度々採用するロック好きらしく、ストーンズも相当好きなのでしょう。この映画はライブ映像撮影の本番直前までミックジャガーからセットリストをもらえず焦った監督が、自ら曲目を予測しようと奮闘するドタバタ劇からはじまりますが、その様子からストーンズの曲を知り尽くしていることが伺えます。
そして始まるライブ。生々しい!
映像といい、音といい、ものすごい臨場感。たくさんのカメラをめまぐるしく切り替えてますが、その手の映像にありがちな違和感がなく自然に見れる。見たい時に見たいところにちゃんと切り替わってるんでしょうね。そして、ギターの音がすごい。まるで目の前にアンプがあるような生々しい音がガツンと来ます。映像がキースやロニーのアップになった時は、そっちの音量を思い切りよく上げてきたり、「わかってるな〜」という編集。時間をかけてつくり込んだ映画だからというのもあるし、やはりバンドや曲を知り尽くした監督ならではと思います。
撮影がよくても主役がダメだとどうにもなりませんが、これがすごいんですよ。60代にして音も見た目もロックンロールそのもの。時間は誰にとっても容赦なく過ぎてみんな同じ様に歳をとっていくワケですが、この人たちはどうしてここまでロックでいられるのか??それはストーンズと言う存在そのものがロックンロールだから、ということでしょう。
ロック好き、ストーンズファンはもちろんですが、音楽好きでなくとも、日常に疲れた自分にカツを入れたい人、歳をとるということについて考えるところのある人、騙されたと思って見に行ってください。是非、劇場で。
rockin'on 1月号の特集も面白いので(特にキースのインタヴュー)興味のあるかたはどうぞ。
rockin'on (ロッキング・オン) 2009年 01月号 [雑誌]
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