竹田一彦さん。偉大なる日本のJazz Legendです。
こんな方が現役で、しかも関西で活躍されていてライブを聴きにいけるというのは、とてもありがたい事です、、、、と言いながら僕もなんやかんや忙しくて、ずいぶんご無沙汰してしまっていたのですが。
今回、新譜がリリースされたとのことで、久々にライブに足を運びました。実は、ずいぶん前の話で、約2ヶ月という短期間ではありますが、この方にギターを習った事がありまして(何と贅沢な!)、その後、頻繁には足を運べない私ではありますが、ライブに行けばいつも「お、久しぶりやな!」と声をかけてくださいます。指導者としても大ベテランですから、育てた生徒は数知れず、プロ、セミプロとして活躍している人もたくさんいらっしゃる訳で、僕なんかほんの2ヶ月臨時で教えていただいただけの(しかも上手い訳でもなんでもない)通りすがりの生徒に過ぎない訳ですが、ありがたい話でいつもとても気さく話してくださいます。
そんな訳でCDをご本人から購入、レコーディングの裏話を聞かせていただきました。このCD、神戸のJUST IN TIMEというお店でのライブ録音ですが、マイクは2本だけ、天井の照明用のレールに取付けて録ったそうです。家に帰って聴いてみると確かにすごい空気感が伝わってきます。行った事のない場所なのでわかりませんが、多分少しライブめのお店の自然な残響をそのままひろった感じですね。こういう録音はリスクも多いわけで、ご本人も「ベースソロの途中で電話鳴ってしもてな〜」って苦笑いされてましたが(確かに聴こえます)、今時なかなかできないと思います。昔のビルエヴァンスのヴィレッジヴァンガードのライブ録音なんか、いろんな物音が入ってますが、僕はそういうの好きですね。このCDもミュージシャンの息づかい、お客さんの咳払いとか、食器を運ぶような音とか。
そして何より竹田さんのギター。ジャケットにも写っている年期の入ったギブソンのジョニースミスモデルですが、生音がよく鳴っていて、いつもバッキングに回った時にギターのヴォリュームを絞ると、生の音がサクサクと聴こえてくるんですが、それが、そのまんまの感じでリアルに録れています。いいです。
新譜が聴けるのももちろんうれしいですが、こんなすごい方が関西にいらっしゃるんだからもっとライブに足を運ばないともったいないなぁと思いました。
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