行ってきました。The Police @大阪。
ホール級以上のコンサートはずいぶん久しぶり。行く気しなかったんです、正直。
でもねぇ、ポリスはやっぱりみたかったんですょ。
全盛期の'80年代はビンボー高校生。自分で稼ぐようになった頃にはもう活動してなかったバンドですから。
再結成があるとも思ってなかったんで、「飢餓感」がありました。(多分そういう人多い?)
照明が落ちて登場の瞬間は大会場ならではの高揚感もあり、こういうライブも悪くないなと。
で、いきなり来ました、Message In The Bottle!
スティングはピックガードが外された初期型プレシジョンベース。アンディは赤いストラトキャスター、スチュアートは黒いドラムセットの背中に、例の沢山のパーカッションを並べたセット。
スティングはなんと言っても若い!鍛え上げたであろう筋肉質の体、太くてよく通る声。
アンディは動きこそ地味なものの、独特の繊細なハーモニクス技をさらりとキメる余裕。
そしてなんと言ってもスチュアート、鋭い身のこなしから繰り出される「あの音」。スネア、ハイハット、リムショット。どこをどう切り取っても「ポリスの音」。とても20年のブランクがあるとは思えない、衰えを感じさせない音です。
3曲目、Walking On The Moon、正にポリスサウンドの真骨頂。スキマを生かしたアレンジに個々の技が冴えまくります。
そして、ステージ中盤、暗転の後、モニターに現れた「あのギター」。
そう、サンバーストに白いバインディング、フロントハムバッカーのテレキャスター!!
興奮しました。ただわけもなく、一人の「ギター小僧」として。
ロックトリオ狂を自負する(笑)僕としては、今回、サポートメンバーなし、3人だけで来てくれたことが何より嬉しかった。Every Little Thing She Does Is Magic、Wrapped Around Your Finger など、スタジオ盤ではキーボード類を多用している曲がトリオアレンジで聴けたのはポイント高かったです。(Wrapped Around Your Finger、King Of Painなどはシーケンサーを使っていた様にも聴こえましたがごく控えめだったので、気にならなかった。)
演奏はよどみなく進み、Roxanneで一旦、終了。
アンコールを待つ間、ステージサイドには 'Ghost in the Machine' のジャケットをモチーフにした赤いLEDの記号。お約束のアンコールは King Of Pain、So Lonely、 Every Breath You Take。
そして、去って行くメンバーの中、一人残るアンディ。客席に手を振りながら「おい、どうしたんだ、まだやるぜ!」ってな仕草で、メンバーを呼び戻す。
そして、歪んだ音でワイルドに弾き始めたリフは!そうそう!それ、僕が一番聴きたかった曲。Next To You。
みえみえではありますが、「ロックの心」に訴えるイキな演出だったと思います。
というわけで、長年待ち望んだ復活を満喫した一日でした。
演奏がよかっただけに、残念だったのは、アリーナやドーム級の会場にありがちな、ベースの音の抜けの悪さ。大阪城ホールでも毎回同じ事を感じました。途中少しずつ改善されて行くのはわかって、PAオペレーターさんのご苦労が伺い知れましたが、ちゃんと音響設計されていない会場でのライブは、やはり音質的に無理がありますね。
デフレが続く世の中、この手のコンサートは会場は大きくなる一方、そのわりにチケット代は上がる一方。いいたかないけど、何かおかしくないですか?
いい音楽を気軽に、かつ快適に聴ける環境、何とかなりませんかね?
音楽はおカネ儲けの道具ではないと信じたいのです。
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