前回に引き続き、コンピレーションの紹介です。
Cafe Apres-Midi(カフェ・アプレミディ)。
2000年くらいから出ていたみたいなんで、知ってる人には「いまさら」なんでしょうけど。
僕は去年、ある本でこのシリーズの事を知りました。
あの「フリー・ソウル」シリーズの生みの親である橋本徹さん(新しい大阪府知事とは一文字違いの別人です・笑)がセレクトした、まぁ、簡単に言えば、「カフェミュージック集」でしょうか。
音楽的には、ボサノヴァ、フレンチポップス、ソフトロック、AOR、ジャズあたりからの選曲。盤によって選曲のバランスや雰囲気の違いはありますが、全体的にアコースティックで軽めな感じ。僕が気に入ったのは、全体に漂う「ローファイ感」とでも言いましょうか。「オリーヴ」なんか特にそんな感じ。実際に音質が悪いとか、そういう音に加工してるとか言う訳でもなさそうですが、古めの選曲が多いせいか、妙に雰囲気がローファイなんですよ。変な表現ですが、例えばアナログLPのプチプチノイズが入ってたり、カセットテープにダビングして、ちっこいラジカセで鳴らしたらいい感じで聴けそうとか思ってしまいます。
こういう音は、iPodで聴くよりも、スピーカーで、ちゃんと「空気の振動」を通して聴く方が断然いいですね。
カフェミュージック集と言ってしまうと安易な感じもしますが、このシリーズはコンピ嫌いだった僕も納得させられる、コンピである事の必然性がありました(少なくとも僕にとって)。「知らない音楽と出会える=それなりにマニアック」度と、「快適に聞き流せる」度を、高いレベルで両立させてると思います。
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