The Double Bogey は、街フェスで飲食店みたいな常設機材がない場所で演奏することが多いんで、アンプ持込みは必須です。僕のアンプは Fender の "Blues Jr. DSM"、6〜7年前に100台限定生産されたものです。
持ち運びやすいサイズや耐久性を考えるとトランジスタの方が合理的なんで、ジャズ系で定番の Polytone や AER Bingo も試奏したんですが、やっぱりチューブアンプのレスポンスが捨てがたく、サイズ的にギリギリ許容範囲かな、ってことでこれを選びました。
中身はノーマルの Blues Jr.と同じですが(スピーカーが違う?って話も)、キャビネットがメイプル単板。ノーマルと並べて試奏したら箱の鳴りだけで音が結構違うんです。輪郭がクッキリして、艶がある、音が前に出てくる感じ。見た目かっこいい(笑)っていうのあって思い切って買ってしまいました。
そんな愛用のアンプ、あちこち持ち運んで酷使したこともあり、昨年末、演奏中に音が出なくなるトラブルに見舞われました。一応復活したんですが、不安なんで修理しとこうってことで、サダー氏に教えてもらった中野音響さんに持ち込みました。
見てもらったところ、 ・電解コンデンサ3本の液漏れ、周辺回路のダメージ ・プリ管3本のうち1本のソケットが接触不良(音出なくなった要因) ・パワー管2本のうちの1本がかなり焼けている ・スプリングリバーブユニット破損(だいぶ前から放置してました)
パワー管はまだ何とか使えなくはないということで、もうちょっと頑張ってもらうとして、その他を修理してもらうことにしました。
店長さんが手際よくパーツをバラしてオシロスコープ等を駆使してチェックされるのを見ながら「Blues Jr.はコストパフォーマンスが高くてよく売れてるけど、安いパーツを使わざるを得ないんで Twin Reverb クラスに比べると耐久性は劣る。」「小型で耐久性の高いアンプを作ることは可能だけど、小型=安い、っていう固定観念があって、売れない。」なんていう会話をさせていただきました。何でもそうですけど経験豊富なその道のプロの技や知識の一端を見せていただくのは本当に楽しいですね。
そんなわけで、戻って来たアンプ、ノイズも少なくなって、実にいい感じです。またパワー管が寿命になる頃にお世話になると思います。中野音響さん。
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