前回に引き続き、去年の突然変異的に出会った音楽を紹介します。
その(2)は、Marcia Lopes(マルシア・ロペス)
ブラジルはサンパウロのシンガーだそうです。
●出会いのきっかけ
インテリアショップの片隅にCDコーナーがある、という店がよくありますよね。去年新しいソファを買ったお店もそうでした。部屋の雰囲気をつくる要素の一つとして、音楽も一緒に提案しようという訳ですね。ロックンロール育ちの僕としては(笑)いささか「ミーハーやん!(怒)」、という抵抗感もありつつも、未知の音楽に出会う期待をもってのぞいてみます。品揃えは数えるほどですが、何かと情報過多の昨今、「少ない事」にかえって意味があったりします。
そこでたまたま見つけたのが上の "Bonita" 。前回紹介したBenny Sings と同じく、まずジャケ写の第一印象。(そう考えると、ジャケって重要。)
で、試聴してみるとこれがなかなか、、、
すっかり気に入って、"LP"もネットでゲットしました。
●感想
・・・・を書いてみようとして、はたと実感する、音楽を言葉で説明することの難しさ。
僕はボサノヴァ好きですが、ブラジル音楽はあまり掘り下げられてないので、要は、どう表現していいかわからんのです(笑)。多分、サンバやボサノヴァだけじゃなく、ブラジル音楽にはいろいろあって、そんな要素がつまっているのだと思います。
強いて言えばボサノヴァがコアなんだと思いますが、もっと幅が広い感じです。
ジョビンを始めブラジルの曲中心に、ジャズスタンダードや、ビートルズ、ジェイムステイラーのカヴァーなど、選曲もいろいろ、楽器編成やアレンジも曲によりさまざま。
すばらしいのは、それにもかかわらず、アルバムを通してすごく統一感というか、一貫した雰囲気がある事。歌とギターだけの曲からリズム隊、ピアノ、管、弦などまで入った大編成のアレンジまで、違和感なくスッと入ってきます。色づけを感じさせないナチュラルな楽器の音色、そして、なにより力の抜けた落ち着きのあるヴォーカル。
聴きやすいのに、飽きさせない深みがある
多彩なのに、一貫した空気感がある
僕がバンドでやりたいのは、結局、こういう事?
大げさに言えば、そういうことを、音で実感させてくれます。
まぁ、ごちゃごちゃ言いましたが、「百聞は一聴に如かず」。
オフィシャルサイトで試聴できますので、是非聴いてみてください。
わかりくいですが、トップ>言語を選択>CDs>アルバム名選択>audio bits>といって、曲名をクリックすると聴けます。
(URLはブラジルなのに、ジャケット画像のオビが日本語、"purchase"のページでも「日本でのみ買える」と書かれているのが謎。日本の企画でCD化されたって事でしょうか?)
●こんな人に、、、
・ブラジル音楽が好きな人
→是非僕に解説して教えてください。おすすめのアーティストも。
・ボサノヴァ好きだけど、ブラジル音楽はそんなに詳しくない人
→ちょうど僕みたいな人ですね。ブラジル音楽を掘り下げるきっかけになるかも。
・オーガニックなものが好きな人
・ジャズファンなら"LP"、ボサノヴァファンなら"Bonita"が入りやすいと思います。
"Bonita"はクラッシックファンにもいけるかも。
まだアルバム2枚だけみたいですが、次が楽しみです。
コメント