bogey#1's life full of music

吉川よしひろさん

バンドの相方と2010年初ライブに行ってきました。
あ、聴く方ですよ、、、。
一緒に演奏してながら音楽のルーツは全然ちがうんで、一緒に聴きに行くのはかなり珍しかったりします。

吉川よしひろさん、チェロ奏者、ほとんど予備知識はなし。
クラッシック？と思いましたが、ご本人も「チェロ＝クラッシックではないんです。ジャズ、ロック、ヒップホップ、、、何でもアリです。」とおっしゃっていたとおり、既成概念を覆す演奏。 ループペダルを使った一人多重演奏、曲もクラッシックもありましたが、ジャズ、ポップス、童謡までいろいろ。

なにより弾き方そのものが多彩で、普通の弓弾きはもちろんですが、フィンガーピッキングで、時にジャズのベースのようであり、時にヴォサノバギターのようでもあり、あるいは弓でブリッジの際を弾いて出す倍音がジミヘンのフィードバックのようでもあり、、、、。いろんな音が聴こえてきました。

音楽は自由でありたい、そういう演奏でした。

豊富な経験に裏付けられたトークもまた楽し。やっぱりライブはいいですね。
大阪市内、谷町六丁目近くの路地カフェにて。

N.Y.在住だそうですが、日本各地を回って演奏されてるようです。おすすめです。

布川俊樹さん、Standard Jazz Project

僕がジャズギターに興味を持ち始めたのは大学を卒業する前くらいだったか？教本を何冊か買ってみるも、ロック育ちの僕には難しくてさっぱり分からず、挫折。そして後に出会った布川俊樹さんの「ジャズギターマスターシリーズ」というビデオ、僕はこれでジャズのコードワークを理解して、覚えることができました。教え方が分かりやすいのはもちろん「ジャズは難しい音楽ではない」という布川さんの一貫したメッセージ、ユーモアのある親しみやすい語り口が、高く感じられたジャズへの敷居をとっぱらってくれました。3本目のビデオの締めでおっしゃってた「ジョンスコフィールドとキースリチャーズ、どっちがエラいか？そんなことはないんです！」は僕にとって正に名言でした。

ポップスやロックの名曲をジャジーにアレンジする、というThe Double Bogeyの演奏スタイル自体、布川さんにビデオを通じて教わった資産がなかったら成立しなかったと思います。

そんな布川さんのライブを初めて聴くことができました。ギター仲間のゾノくんから「布川さん来ますよ」と（感謝！）。これは行かねばと開演ギリギリに駆け込む。満員のお店でゾノくんが確保してくれていた席はカウンターの一番前（これまた感謝！）。最新アルバム「スタンダード・ジャズ・プロジェクト」のツアーということで、収録曲中心にスタンダードをたっぷり聴かせていただきました。

演奏の素晴らしさはいわずもがなで、教則やアルバムで慣れ親しんだ「布川節」でしたが、間近で聴いてみると更にすごい。一つ一つの音がとにかくきれいで、音の立ち方というか、存在感がハンパじゃない。ごまかしがない。タッチがいいっていうのはこういうことを言うんだなぁと実感。大胆にアレンジされた「枯葉」も圧巻。

今回布川さんの初スタンダード集ということですが、みんなこういうの聴きたかったんじゃないかなぁ。終演後、CDが飛ぶように売れてました。すこしお話もさせてもらいましたが、ビデオのイメージのまんまのとても気さくな方でした。

すばらしく楽しい13日の金曜日でした（笑）。

堀江音楽祭と'Spoon Child'

先週日曜は堀江音楽祭を聴きにいきました。このイベントは周辺の飲食店やライブハウスでの有料ライブもありますが、湊町リバープレイスの野外ライブが楽しくて（無料だし）最近毎年いってます。川沿いのウッドデッキにステージが組まれて階段を客席にして聴くんですが、開放感抜群で天気がよかったらそれだけで最高。出演者はFM OSAKA の関係か、現在売り出し中って感じのアーティストが多いようです。

今回も昼過ぎから夕方までゆっくり聴きましたが、トリの "Spoon Child" がよかった。去年も同じ場所で聴いてたんですが、すっかり忘れてました。女声ヴォーカル二人組、バックはパーカッション、キーボード、アコギの3人。ヴォーカル2人は全く違う声質なんだけど、どっちもソウルフル。アレンジはアジアなのかアフリカなのか、エスニックな要素がちりばめられて、「オーガニックソウル」というキャッチフレーズがぴったりな感じです。

で、その場でCDかっちゃいましたよ（笑）CDに関しては、ライブ聴いた直後に聴くと「やっぱりライブがよかった」感があります。打ち込みが多いのと、音作りが小さく固まってて広がり感に欠けるのが惜しいところ。でも、いいですよ。ユーミンのカヴァー「ひこうき雲」のアレンジが秀逸。僕は、'I'm trying' って曲が気に入りました。おすすめです。

SPOONS

メジャーリーグのスタジアムでトモ藤田さんがアメリカ国家を!!

京都出身、アメリカの Berklee College of Music で教鞭をとるギタリスト、トモ藤田さんが、現地時間8月26日 Boston Red Soxのスタジアムで、National Anthem（アメリカ国歌）"Star Spangled Banner"を演奏されるそうです。
エレクトリックギターでアメリカ国家というと、Jimi Hendrix の Woodstock での演奏が「ロックの伝説」ですが、今年はその40周年記念でもあるそうです。メジャーリーグの球場でのNational Anthem演奏は Stevie Ray Vaughan もやったそうですし、他にもあると思いますが、これを日本人がやるというのは、すごい事です。いろんな意味で。

日本のテレビで取り上げないんでしょうか？是非見たい。お願いします！テレビ局のみなさん！

＜追記：延期になって10月2日に演奏されたそうです。＞

Berkleeのサイト
Red Soxのサイト

映像がみたいですねぇ。

郷愁

ずいぶん前の話、約二年間だけ台北という街に住んでました。
あてがわれた部屋が築30年は超えてるボロアパートで、当時はそれを不満に思ってたけど、今となっては感謝してる。何故って、居心地が悪いから部屋にいる気がせず、ヒマがあればぶらぶらとうろつき回り、街の空気を存分に吸収したから。だから二年って短い期間にも関わらず、台北は僕の「第二の故郷」といっていい特別な場所になった。今じゃずいぶん変わってしまってるけど、それでも懐かしい「第二の故郷」には違いない。

何でこんな話するかっていうと、YouTubeで偶然こんな歌を聴いたから。
陳綺貞（Cheer Chen）、台湾のシンガーソングライター。オフィシャルサイトや日本語のWikipediaもあるから結構有名なんかな？YouTubeにもたくさん上がってるけど、この「九份的咖啡店」という曲が、何か来たね。九份って街にある喫茶店という歌。別に伝統音楽でもないポップスなんやけど、僕がこの曲になんともいえない郷愁を感じるのは、歌詞が中国語だから、だけではないはず。何かあの街を感じる空気がある、、、、。

そんな僕の与太話はおいといて、まぁ、聴いてみてください。素朴な弾き語り、歌もギターもとても自然で心にしみる。

人けのない朝の珈琲屋で

かかってたオルガンジャズをiPhoneのShazamに聴かせてみたら。やっばりグラントグリーン。このアルバムはもってなかった。

嗚呼、マイケル

あれは高校の時だったか、友人がまだ目新しかった「ウォークマン」を持ってて、聴かせてくれた。
その時、入っていたテープが Michael Jackson のアルバム "Thriller"だった。

後にMTVで何度も見る事になる、"Beat It" "Thriller" などヒット曲満載のそのアルバムの中でも "Billie Jean" は何故か印象に残った。今にして思えばこの曲がブラックミュージックのエッセンスを体感した最初の1曲だったかもしれない。

ご冥福をお祈りします。

Jim Hall with strings

Jim Hall Quintet with Strings

ジャズとストリングスという組合わせが、どうも成金趣味（？）な感じがして好きではない僕としては「どうなんやろ」という感じで行ったんですが。

脊椎手術の後遺症だとかで、車椅子での登場が痛々しかったですが、「ドーモ、コンバンワ」としゃべり始めた声はいたって元気そう。

1曲目はソロで All The Things You Are。クラッシックとは縁遠い僕なんぞ、まず行く機会のないザ・シンフォニーホールの静まり返った空間にあの独特のギターの音色だけが、、、。やっぱ、ちゃんと音響設計されたホールはいいですね。これだけで来てよかったとおもいましたよ。そしてロンカーター登場、おなじみのデュオで1曲。ロンはこれだけで引っ込み、ドラム、ベース、ピアノ、サックスとのクインテットの演奏へ。途中1曲トリオもあり、休憩をはさみ、いよいよストリングス登場。

クインテット＋ストリングスで1曲やった後、今度はクインテットのメンバーが引っ込み、ジムとストリングスだけで1曲。これが最高に良かった！鳥肌たちましたよ。ストリングスにバックアップしてもらうって発想じゃなく、むしろあまりかぶらない感じで、ストリングスのメンバーとアイコンタクトとりながらコール＆レスポンスを楽しんでいるようでした。

そして最後はロンカーター再登場で、今回の目玉、新たにアレンジしたという「アランフェス協奏曲」、アンコールはおなじみのカリプソナンバー、St. Thomasでした。 ソロからストリングスまで、いろんな編成で飽きさせない、充実したライブでした、 79歳にしてなお新しい事にチャレンジする姿が偉大でありました。お元気で長生きしていただきたいと思います。

お誘いいただいたゾノくん、ありがとう！

世の中捨てたもんじゃない

今更ですが、話題の Susan Boyle（スーザン・ボイル）さん、まだこの先どうなるんですかね。
まだ、「オーディション番組の予選を通過しただけ」だそうですが。

何はともあれこの映像、世の中捨てたもんじゃない、そう思わせてくれます。

http://www.youtube.com/watch?v=1t8m7CkpIK0

＜追記＞
スーザンさん、お母様の介護に半生を捧げ、最後を看取った後、生前のお母様の「挑戦してみなさい」という言葉に後押しされての番組出演だったそうです。オーディション番組「Britains Got Talent」に年齢制限がなかったこと、そしてYouTubeというメディアにのったことなど、今回のブレイクはいろんないい条件に助けられてのことですが、それでもまずは本人の努力と才能、そして一歩踏み出す決断がなければ、この奇跡は起こらななかったんでしょうね。47歳の勇気ある決断に拍手です。

清志郎さん

忌野清志郎さん、残念です。
たぶん、いちばんカッコいい日本のおじさんやった、、、、。